Oct 25, 2009
納得レイその脱毛機
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プレミアリーグの2010−11シーズンが終了した。今季のプレミアリーグを、あなたはどう見るだろうか?
マンチェスター・ユナイテッドはコンスタントに結果を出し続け、イングランドの頂点に立った。優勝争いに絡んでくると思われたその他のビッグクラブは、それぞれにもろさが出てしまい、トロフィーを掲げることはできなかった。
今シーズンは優勝したユナイテッドのほかに、チェルシーとアーセナルに優勝の可能性が見えた時期があった。しかし、次のシーズンからは、マンチェスター・シティもその中に加わるだろう。年々勢力図が変化しているプレミアリーグ。来季を見据えながら、今季が残した意味を振り返ってみる。
2010−11プレミアリーグ3大ポイント
1) ユナイテッド、名実ともにイングランド最強クラブに
2) 物足りなさ残るチェルシー、アーセナル
3) シティがついにCL出場権をつかむ
歴代最多19回目のイングランド制覇
今シーズンのプレミアリーグを制したユナイテッドは、これが19度目のイングランドの頂点。かつて栄華を極めたリヴァプールを追い越し、単独で国内リーグ最多優勝クラブとなっている。今シーズンだけでなく、歴史上でもイングランド最強クラブになったということだ。
まず目を引くのは、ホームでの驚異的な強さである。オールド・トラフォードで18勝1分け無敗という戦績がユナイテッドを優勝へ大きく後押ししたのは間違いない。ただ、シーズンをとおして完璧だったというわけではないのも事実だ。シーズン前半戦は不安定な戦いが目立ち、苦しみながらも勝ち点を手にするというパターンが多かった。しかし、裏を返せば、土壇場の勝負強さがケタ外れということにもなる。
誰もがうらやむ勝負強さは、選手層の厚さがなせる業だろう。後半戦はベンチに座ることが多く、今夏の放出候補とも伝えられているFWディミタール・ベルバトフが、マンチェスター・シティFWカルロス・テベスと並んでリーグ得点王ということからも、控え選手を含めた全員が計算できる選手であることがうかがえる。
スターティングメンバーで苦戦しても、終盤にはFWハビエル・エルナンデスのような選手が投入され、相手と違いをつくることができる。負け試合を引き分けにし、引き分けの試合を白星にしてきた終盤の底力こそが、ユナイテッドの優勝に結びついた。
チェルシーとアーセナルの誤算
スタートダッシュに成功したチェルシーと、シーズン途中まで安定した戦いを見せたアーセナルも、今シーズンの優勝を狙っていた。しかし、両チームとも予想外の出来事でタイトルには届かなかった。
チェルシー最大の誤算は、11月からの不振だ。11月7日のリヴァプール戦を落としてからの11試合で、白星はわずか3つ。その間に首位から5位まで順位を落とし、4位以内に入ることが今シーズンの目標と言われるまでに低迷した。
アシスタントコーチを務めていたレイ・ウィルキンス氏の退団が影響したとも伝えられているが、優勝した昨シーズンとの目に見える大きな違いはゴール数である。昨シーズンは103ゴールを奪った攻撃陣が、今シーズンは69ゴールと大幅ダウン。FWディディエ・ドログバがマラリアに感染して調子を落としていたこと、1月に大金を投じて獲得したFWフェルナンド・トーレスがほとんどゴールを決めなかったことが数字にはっきりとあらわれた。それでも、終盤戦で優勝争いに戻ってきたあたりを見ると、能力が低くないことは明らか。カルロ・アンチェロッティ監督解任という決断が正しかったと断言するのは、まだ早いかもしれない。
アーセナルは、カーリングカップ決勝を落とした後がまずかった。同決勝でバーミンガムに敗れるまで、4冠の可能性もあるのではないかと盛り上がっていたものの、優勝を逃した後で急激に失速。CLとFAカップで敗退し、リーグ戦でも調子を落として優勝争いから脱落した。一度歯車が狂うと立て直しが利かなくなるメンタルの弱さを露呈した形だ。昨シーズンからの成長を感じさせる部分は多々あったが、無冠時代にピリオドを打つための最後の山を越えられなかった。
順調にステップアップする“金持ちシティ” 今後の勢力図は?
アブダビ・ユナイテッド・グループによるクラブ買収から約3年、巨額の投資を続けたマンチェスター・シティがついにCL出場権を獲得した。これにより、CLに出られないことを理由にシティ加入を望まなかったビッグネームも、今後は高額オファーになびくようになるかもしれない。プレミア制覇、ヨーロッパ制覇に向けて、今夏も大きな補強があるだろう。
こうなると、今シーズンの上位4チームが“新ビッグ4”としてイングリッシュ・フットボールをけん引していく形になりそうだが、第2勢力のプッシュも侮れない。前半戦で醜態をさらしながら、シーズン途中からケニー・ダルグリッシュ監督の下で見違えるようになったリヴァプール。今シーズンのCLでベスト8まで進んだトッテナム。この2チームは、現トップ4が調子を落とすようだと、その隙を狙っていけるだけのポテンシャルを持っている。
さらに上位陣を脅かす要素が、7位以下のクラブの混戦状態だ。今シーズンのプレミアリーグは中位以下が混戦となっており、上位との差は縮まった。つまり、上位陣が格下相手に勝ち点を落とすことが珍しくなかったということであり、気を抜けば、いつ、どのチームに食われても不思議ではないということである。CLやELに気持ちが傾いているようなチームは、下位チームの餌食になる。優勝したユナイテッドがアウェーゲームで5勝しかしていないことからも、中位以下相手に白星を逃すことが波乱とは呼べなくなっている印象だ。
およそ1年前、長く続いたイングランド・ビッグ4体制が終えんを迎え、今年はシティが3位に入った。プレミアリーグは今、変革の時である。今季のトップ4が新しい時代をつくるのか、第2勢力が割って入るのか、中位以下がさらにかき乱していくのか。来シーズンは、新たな勢力図ができる過程として、大きな意味を持つものになるかもしれない。
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